「ねぇ、才賀」 「なんだよ」 「このご飯、とっても美味しくて、楽しいね!」 「……おう」 これが食卓を囲むってことなんだ―― そう思った瞬間、すごく元気になって、誰かと分かち合いたくて、才賀にものすごい上機嫌で言ってしまった! だけど才賀は、そんな私を「不気味」とは言わず、少しだけ笑って、この感情を共有してくれた。