そして、温かい目で見ている。

なるほど、皆知っているのか。


「(まぁ、あんなに分かりやすかったら、そりゃバレルか)」


じゃあ、この事実を知らないのは……


「青山くん、顔赤いよ、大丈夫なの?」

「うん、大丈夫だから!」


「(東条だけは……しらねーんだろうなぁ)」


 青山が、少しだけ不憫に思えた、初めての授業だった。




saiga side end