そんなこと……あっちゃいけない。 許されるわけがない。 私のせいなのに私だけが幸せになるなんて。 大丈夫だよ。 友哉。 雄介君は優しいところが友哉に似ているだけ。 友哉を忘れたりして雄介君のこと好きになったりしないから。 「賀菜。雄介君に見とれてる場合じゃないよ!自習!」 「あ…うん。」 ゆっくり座ってプリントに目をやった。 でも……私の目にうつるのは雄介君の優しい笑顔だった。