「あ、夕姉ちゃんのお友達だ!!」

俺の前に現れたのは、小学生ぐらいの女の子。

「……栞ちゃん。」

「今日は、もう帰るの?」

「栞ちゃんっていうの?初めまして、長谷川陽と言います。」

「初めまして!私は、柳川栞です。」

「ねぇ、栞ちゃん。その夕姉ちゃんってどんな子?」

「夕姉ちゃんは、とっても絵が上手なの!」

「へぇー、見てみたいな。その子の病室まで連れて行ってくれない?」

「いいけど、夕姉ちゃん昨日、お薬打ったから、体調良くないと思うよ。」

「……うん、いいよ。」

「待って!!」

千葉を見ると、真剣な顔で

「覚悟できてる?」

「……うん。」

ある程度思い病気だとは、分かってる。

「……分かった。私も行く。」