ー陽ー
俺達は、掃除が終わるとすぐに職員室に向かった。
コンコン
「失礼します。富岡先生は、いらっしゃいますか?」
「おう!どうした?」
「あの、聞きたいことがあって。」
「……分かった。教室に行こうか。」
「はい。」
俺は、教室までの道のりが暗く感じた。
ガラガラガラ
「さて、話って?」
「七瀬 夕ちゃんのことです。」
俺は、見逃さなかった。先生が一瞬驚いたのを。そして、すぐに一瞬、悲しいというか困った顔をした。
「夕は、今どこにいるんですか?夕は、転向したってなってるけど、誰も行き先を知らないなんておかしい。……それに先生も何か隠してる。」
「……やっぱりそのことだと思ったよ。」
先生は、1通の封筒を出した。
そこには、夕の字で