翌日ーー
私は、病院に来ていた。
「……先生、私治療します。」
「……そうですか。辛い治療になると思いますが、一緒に闘っていきましょう。」
その後の会話は、覚えてない。なんか気が抜けたの。
診察室から出て、支払いに呼ばれるのを待ってる間、
「……ねぇ、夕。どうして治療しようって思ったの?」
「病気を言われた時から。だけど、学校辞めたり……陽くんと別れる時間が欲しかったの。」
「どうして陽くんと別れたの?病気だからって別れる必要なんてないのよ?」
わかってる。
「陽くんが悲しむ姿なんて見たくない。陽くんを悲しませるなんて絶対いや!!……それに陽くんといたら病気が憎くなる。生きたい、死ぬのが怖いって、思ってしまう。」
最後の方は、涙声になっていった。
「……この病気が治ったら、陽くんにちゃんと本当のこと話すのよ。約束だからね?」
「うん。」
陽くん。
私は、今でも貴方が好きです。
もし、この病気が治らなかったら貴方が、私の最初で最後の恋人です。
貴方にたくさん好きと言われた。
貴方にたくさん好きと言った。
貴方にたくさん愛してると言われたかった。
貴方にたくさん愛してると言いたかった。
こんな弱い私でごめんね。