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「短距離走に出場する生徒は、入場門まで来てください。」


とうとうこの時間が来てしまった。

キリキリ……

胃が痛い……


「夕!」


「陽くん……」


「何泣きそうになってんの?大丈夫。応援団長は任せといて!」


ぽん、クシャ!!


ドキッ♡

陽くん頭ポンからのクシャは……私を殺す気ですか?


「う、うん!行ってきます。」


「行ってらっしゃい!!」