宮城(みやしろ)高校の制服を着て、鏡の前にたった、似合わないな・・・

ダメダメ!ネガティブになっちゃ!
ネガティブな考えを振り払うように頭を振った。

「行ってきます!」

桜並木を進んで行くと、宮城高校が見えた。

よし!!

と気合いを入れて、校門をくぐった。

その瞬間


「夕ーー!!」

「うわぁっ!!」

「あっ!ごめん。驚いた。」

「ビ、ビックリしたよ、奏ちゃん。」

奏ちゃんは、私のことを一番知る親友。ただ、いつも私の心拍数をあげてくる。

「ごめんごめん。一緒に体育館行こ?」
「うん。」