「奏ちゃん……」


「何、泣きそうな顔してんのよ。」


だって、奏ちゃんがいなくなるんだもん。


「ウッ……ヒック……だ、だって……奏ちゃんが!」


「私は、一生夕の友達だよ?」


友達……


「友達なんて嫌だよ……ヒック……。し、親友がいいよ!」


「うん、親友だよ!!何かあったらいつでも電話しな!転校するって言っても会えない距離じゃない。ちょっと田舎に行くだけ。」


「うん、ありがとう。」


「バイバイ、夕!!」


「うん、バイバイ!またね、奏ちゃん!!」


ほんとにありがとう。


奏ちゃんが居たから、私は生きていける。


でも、ごめんね?一生親友って言ったのに。