ひとりの少年が夕日に向かって立っている。

その隣には、猫がいる。

頭上には、鳥が何羽か飛んでいる。

他にも色々なものが描かれている。



俺がこの絵を始めてみたのは、夕が死んでからだった。

この絵の裏には、


''君が来るまで私1人で夕陽になるよ。

夕陽は絶対に1日に1回は現れるから、

君は、ひとりじゃないよ。

それに私の大切な人達が、君を守ってくれる。

……私にとって大切な人達は、君にとっても大切な人達だよ。

それを忘れないで。''