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「夕の絵が、もっとたくさんの人に……。」
俺は、夕の両親に羽柴さんの話をしていた。
「私は、大賛成よ!
だって夕の絵がプロの人の絵と一緒に並ぶんでしょ?
これほど夕が喜ぶ話は無いわ!!
ねぇ、あなた!!」
「あぁ!もちろん、賛成だ!!」
「っ!ありが「礼はするな。」」
「俺達は、家族だ。
頭下げてまで礼を言うな。」
「おじさん……。」
「ふふっ、それに本当にお礼を言うべきなのは、私達よ。
本当にありがとう、陽くん。」
「おばさん……。」
夕の両親は、夕が亡くなってからも俺に晩御飯を食べさせてくれたりする。
というか、週に1回は必ず一緒にご飯を食べてる。
たぶん2人は、俺のことを気にかけてくれてるんだと思う。
夕の両親には、俺の家庭のことを話したことがある。
夕が居なくなって、また一人ぼっちになりかけた俺を1人にしないようにしてくれてる。
……夕、俺はおじさんとおばさんに親孝行するよ。
夕の分まで。
いいよな?
だってこのふたりは俺の
''家族''だから。