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プルルル、プルルル、プルッ!
「はい、もしもし?」
『おー、長谷川。久しぶりだな、元気か?』
……この声は、
「富岡先生?」
『おー!』
「なんかあったんですか?」
『この間、七瀬の絵を見たいって電話してきた人がいてな、今度うちの学校に来るんだわ。お前が1番七瀬の絵持ってるし、来てくれねぇか?』
「いつですか?」
『今度の土曜だ。来れそうか?』
「今度の土曜ですね、ちょっと待ってください。……あ、行けます。」
『そうか!じゃあ、頼むわ!!』
「あ、ちょっ……。」
ブチッ…ツーツーツー……
相変わらず、嵐みたいな先生だな。
「時間、聞いてねぇよ。」