3限目 現代文

前の時間が体育だったということもあり、
夢の中の生徒がチラホラ・・・



私の隣も。



チラッと見ると、机に突っ伏して寝ている。



か、描きたい。



落書ノートにその姿をスケッチした。


このノートは、誰にも見られることはないから、いいよね?

と、自分に尋ねた。


「長谷川、起きろ!!」


隣から聞こえた声にビックリした。


スケッチに夢中で先生が陽君を起こしに来たのに気づかなかった。


咄嗟に落書ノートを引き出しにしまった。

「んー・・・」


「何堂々と寝てるんだ!」


「すみません。」

この先生、怖いな・・・


教卓に戻った先生は、他の生徒も起こし始めた。

「七瀬さん、後でノート見せて。」


「うん。わ、私なんかので良ければ。」


「ありがとう。」



キーンコーンカーンコーン


授業が終わり、私は陽君に現代文のノートを渡した。