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一階の和室。

お母さんがこの部屋に布団を2組用意してくれていた。

その布団に入って、陽とお喋りする。

「夕のお父さんとお母さんは、本当に仲がいいな。」

「ふふっ、そうでしょ?自慢なの。」

陽は、たぶん自分の両親を思い出している。

陽。そんな悲しい顔をしないで。

「……私達もああいうお父さんとお母さんになりたいね。」

無理だと分かっていても、私には思いつかなかった。

この言葉以外、陽を笑顔にできそうな言葉が。

「あぁ、なろうな!」

……良かった。陽が笑ってくれた。

私は、陽と喋りながらいつの間にか夢の中に行った。