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陽とお父さんは、陽の着替えを取りにいった。

久しぶりにお母さんと2人きり。

私は、さっきから気になっていたことを聞いた。

「ねぇ、何でお父さんはあんなに陽と仲良くしようとするの?普通、娘の彼氏なんて仲良くしようとしないでしょ?」

「まだ夕がお腹の中にいた時、女の子だってわかった途端、『この子の未来の彼氏に会いたい。』って言ったのよ。」

「え……?」

「彼氏が出来たら仲良くなりたいってずっと言ってたのよ。
だって、夕の未来を守ってくれる奴だからって。

……夕が妬くくらい‘‘息子’’と仲良くしたいのよ。」

「……お父さん。」

「世間のお父さんからしたら、家のお父さんは、変わり者でしょうね。

……でもね、お母さん。お父さんのそういう所にまた、惚れ直したのよ。」




私は、お母さんとお父さんが自慢だった。

喧嘩なんて全然しなくて、私が修学旅行とかで家を開けてる間に、2人でデートしてたことも知ってる。

普通は、気持ち悪いとか思うんだろうけど、私は全くそんなことは思わなかった。

いつも仲良しで暖かい両親が大好きなんだ。































ねぇ、お父さん。

いつも優しくしてくれてありがとう。

私を愛してくれたありがとう。

お母さんと出逢って、お母さんを愛してくれてありがとう。

私をここまで育ててくれてありがとう。



そして、お父さんの大事な人を悲しませる娘でごめんなさい。

お父さん、お願い。

きっとお母さんは、私が亡くなったら壊れちゃうと思うから、ずっとそばに居てあげて。

お父さんが居ればお母さんは、また立ち直れるから。

だって、お母さんはお父さんのこと大好きなんだから。



私は、いつも仲良しで暖かいお父さんとお母さんが大好きです。