「「え……?」」

……あれ?気に入らなかったかな?

「あ、あのぉー……。」

「すっげー!!俺だ!!」

「私こんなに可愛くないよー!!」

みんなが笑ってくれた。

良かった……。

自分のしたことで笑顔になってもらうのってこんなにも嬉しいことなんだね。

「ねぇ、夕ちゃん。この周りの色は何?」

そう、一人一人の似顔絵の周りに私は色を乗せた。

「それは、私から見たみんなのイメージカラーというか、オーラかな?」

「……私はピンク?」

「うん、瑞織ちゃんは優しくて誰にでも笑顔を届けてくれるから。……も、もしかしてピンク嫌い?」

「ううん!今、大好きになった!!」

「俺は、黄色だ!!」

「う、うん。藤代くんのは、黄支子っていう黄色の一種なんだ。」

「へぇー、何でその色なんだ?」

「底抜けに明るいから黄色にしたくて。でも、それだけじゃなくて少し負けず嫌いかなって思ったからちょっと赤が入ってた方がいいなぁと。」

「なんかよくわかんないけどカッコイイ色だな!!」

「私は、紫?」

「うん、深山さんは自分の思ったことをちゃんと言える人。
……だけど、本当は違うでしょ?
不安だから何度も自分に言い聞かせる。
……紫ってね繊細な色だから。」

「っ!!……本当にあんたには適わないや。今までごめん、ひどい事言って。」

「ううん、もういいの!!」

「ありがとう。」

深山さんはただ、深山 羽花を守りたかっただけだ。

誰だって自分を守りたいんだ。