「君が、七瀬 夕さんか?」

「へ!?……そ、そうですけど。」

こ、この人って羽柴 慎也さん!?

「君の絵は、とても素直だ。技術では君の気持ちは、伝わらないんだろうな。
君は、君のままで絵を続けなさい。
……変な技術を付けるんじゃないぞ。

いい絵を見せてくれてありがとう。」

「っ!!あ、ありがとうございます!!まさか、羽柴さんからそんなお言葉をいただけるなんて……。」

「これからも君の絵を楽しみにしている。」

そう言って羽柴さんは、去っていった。

「さっきの人夕の知り合い?」

「このコンクールの審査員の人!有名な画家なんだよ!!パリで個展するくらい!!」

「……すっげえ。そんな人から七瀬褒められたんだ。」

それからみんなと色々話して別れたーー。