ー田丸先生ー 「お久しぶりですね、羽柴先生。」 「そうだな。それでどうしたのかね?田丸くん。」 「全国絵画コンクールのことでお願いがあって来ました。」 「何だい?」 「僕の生徒が一人コンクールに出したいと思っています。」 羽柴先生は、怪訝そうな顔をして言った。 「口利きか?それならやらんぞ。」 「口利きでは、無いです。」 「じゃあ、何だ?」