ーーー数日後
「ゲホッゲホッ!!ウッ……オエッ!!」
「……大丈夫か?」
そう言って私の背中を摩ってくれているのは、陽くん。
「ご、ごめん、陽くん。」
本当は、こんな弱い姿見せたくない。
こんな汚い姿見せたくない……。
そう思うと、悔しくて涙が出てくる。
「大丈夫だよ。夕は、綺麗だ。」
「っ!!」
いつも陽くんは、優しい言葉をくれる。その優しさに私は、守られてるんだね。
「ありがとう、陽くん。」
私は、そんな陽くんにできるだけ笑ってありがとう、と言うように心がけている。
前にお母さんに言われたんだ。
『笑顔はね、人を癒すのよ。』と。



