「嫌です。」

「何で?」

「いや、こっちこそ何で?理由言ってくれなきゃ。」

理由……。

「あ!適当に嘘ついてもダメだよ。ここ、病院だからね。」

うっ……。そうだった。話してしまおう。そうすれば、きっと別れてくれる。

「……私ね、悪性脳腫瘍なんだって。……ッ!よ、余命宣告、グズッ……さ、されちゃった。あと、1年持つかって。……グズッ。」

「う……そ…だろ。」

「わ、私、陽くんを悲しませたくない!!グズッ……。だから、別れて?」

「……俺は、どんな理由でも夕のそばにいる。まぁ、夕が俺のこと嫌いだって言ったら考えるけど。」

私が、陽くんを嫌う?そんなのあるはずない。

「……長谷川陽は、七瀬夕が大好きです。僕と付き合ってください!」

大好きな人から告白されて、断るわけないじゃん。

「ッ、はい!!」

私は、大好きな人から2度告白されたーー。