「西の国、妖頭領…」
悪五郎は刀を下段に構える。
「神野 悪五郎、参る!」
まるで鼬か隼かと言わんばかりの速さで、悪五郎は踏み出す!
妖怪でさえ目を見張るほどの瞬足で、谷を渡す巨木を駆け抜ける悪五郎。
「させませんわ!」
枝の槍、蔦の鞭を次々と繰り出す樹。
しかし悪五郎は、これを抜群の太刀捌きで斬り、断ち、刻む。
「くぅぅうぅっ!」
悔し紛れの声と共に、足の甲に当たる部分に生育する菌糸類(キノコなど)から胞子を飛ばす樹。
毒性の強いカエンダケの胞子。
触れるだけで焼けるような激痛を伴うが。
「ふぅんっ!」
悪五郎は刀の斬り上げの剣圧のみで、この胞子を吹き飛ばす!
そして一足飛びで樹の懐に飛び込むと。
「失せい、樹妖」
首、胴、手足と、鮮やかな剣捌きで切り分けた。
「邪魔をするな。大戦の前…貴様なぞに構っておる暇はないのだ」
悪五郎は刀を下段に構える。
「神野 悪五郎、参る!」
まるで鼬か隼かと言わんばかりの速さで、悪五郎は踏み出す!
妖怪でさえ目を見張るほどの瞬足で、谷を渡す巨木を駆け抜ける悪五郎。
「させませんわ!」
枝の槍、蔦の鞭を次々と繰り出す樹。
しかし悪五郎は、これを抜群の太刀捌きで斬り、断ち、刻む。
「くぅぅうぅっ!」
悔し紛れの声と共に、足の甲に当たる部分に生育する菌糸類(キノコなど)から胞子を飛ばす樹。
毒性の強いカエンダケの胞子。
触れるだけで焼けるような激痛を伴うが。
「ふぅんっ!」
悪五郎は刀の斬り上げの剣圧のみで、この胞子を吹き飛ばす!
そして一足飛びで樹の懐に飛び込むと。
「失せい、樹妖」
首、胴、手足と、鮮やかな剣捌きで切り分けた。
「邪魔をするな。大戦の前…貴様なぞに構っておる暇はないのだ」