黙って俺のモノになれ【上】


中2も残るところ少し、モデルの仕事も落ち着いていた俺はせめて最後だけでもと思い、真面目に学校に通っていた。


この学校とももうお別れだな。


そんな事を思いながら。
















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別にこの学校に思い入れなんてない。


仲がいい友達がいるわけでもない。


来春、俺がいなくても学校の奴らは気づかないだろう。


またモデルの仕事だろうと。


そして辞めたことを知って言うんだ。


「ユウが辞めたなんて………!」なんてな。


くだらない。


どうせ、男も女も皆俺の表の部分しか見てねーんだ。


“モデルの俺”しか。


これまで何度も告白されてきた。


けど何度『僕のどこがいいの?』って聞いても


『キラキラしててー、笑顔が可愛くてー、おしゃれなとこ!』


外面ばっか。


中身を見てくれる奴なんて1人もいなかった。


お前らの理想をモデルの俺に重んじゃねぇ。


何度もそう思ったけど、それを言ったことでモデルの評判が下がるなんてたまったもんじゃない。


そんな思いで、俺は自分を偽り続けている。


仕事で染み付いたこの明るいキャラで。