ま、知られてないなら騒がれなくていいから楽だけどね。
一応、かまかけてみるか。
「今日のお昼一緒にいられない代わりに今度撮影現場においでよ!」
この反応次第でこいつが本当に知らないのか、知らないフリして近づこうとしてんのかが分かる。
そして返ってきた言葉は……
「あたしなんかが行って大丈夫でしょうか…?」
……………………白、だな。
本当に何も知らないし、興味ねぇんだ。
口では何とでも言えるけど…
こいつの顔見てれば伝わる。
「なーに言ってんの!心音ちゃん可愛いし、むしろ大歓迎だよ!!」
「行ってみようかな…」
今までこんなタイプの奴と出会ったことがないから、少し面白いかもな。
つっても、信用は出来ないけど。
「よし!そうこなくっちゃね!」
「じゃまた放課後来るから!」
あいつを教室まで送り届け、自分の校舎へ向かう。
「ゆう、おはよ」
「あ、おはよ!」
たった数分の道を歩くだけで、何十人もの人が俺に声をかけ、通り過ぎて行く。
「三浦!はよ!」
「優空おはー。久しぶりじゃね?」
「優空元気かー!」
俺めったにこっちの校舎こねぇから、久しぶりに見る人いっぱいいんな。
自分で言うのもなんだけど、友達は多い方だと思う。
けど…
「皆久しぶりだねー!」



