黙って俺のモノになれ【上】



ま、知られてないなら騒がれなくていいから楽だけどね。


一応、かまかけてみるか。



「今日のお昼一緒にいられない代わりに今度撮影現場においでよ!」



この反応次第でこいつが本当に知らないのか、知らないフリして近づこうとしてんのかが分かる。


そして返ってきた言葉は……



「あたしなんかが行って大丈夫でしょうか…?」



……………………白、だな。


本当に何も知らないし、興味ねぇんだ。


口では何とでも言えるけど…


こいつの顔見てれば伝わる。



「なーに言ってんの!心音ちゃん可愛いし、むしろ大歓迎だよ!!」



「行ってみようかな…」



今までこんなタイプの奴と出会ったことがないから、少し面白いかもな。


つっても、信用は出来ないけど。



「よし!そうこなくっちゃね!」












「じゃまた放課後来るから!」



あいつを教室まで送り届け、自分の校舎へ向かう。



「ゆう、おはよ」



「あ、おはよ!」



たった数分の道を歩くだけで、何十人もの人が俺に声をかけ、通り過ぎて行く。



「三浦!はよ!」



「優空おはー。久しぶりじゃね?」



「優空元気かー!」



俺めったにこっちの校舎こねぇから、久しぶりに見る人いっぱいいんな。


自分で言うのもなんだけど、友達は多い方だと思う。


けど…



「皆久しぶりだねー!」