黙って俺のモノになれ【上】




--コンコン




「裕くん?入るよ?」



「うん」



裕くんの返事を聞いたあたしは、早速裕くんの部屋に足を踏み入れる。



「お邪魔します…」



あたしの部屋と同じでシンプルな部屋。


だけど、あたしの部屋よりよほど生活感がある。


……何が違うのかはさっぱり分かりませんが。


裕くんはベッドの上に寝転がって携帯をつついていた。


あたしはベッドの隣に腰をおろす。



「再婚のことだろ?」



どうやって話を切り出そうか迷っていたあたしに裕くんが声をかける。


まさしくその事です…裕くん…!


さすが弟だよ…。



「うん、ずばりその事なんだけど…。あたしはね、お母さんに…」



「幸せになってほしいんだ、だろ?分かってるよ。心音の言いたいことくらい。それに俺も心音と同じ気持ちだから、元々反対する気はねぇよ」



ただ急すぎて気持ちがついてかなかっただけで、という裕くん。



……良かった。


裕くんもあたしと同じ気持ちだったんだね…!



「裕くん……。ありがとう…!じゃぁそれだけだったから…。部屋に戻るね。おやすみ」



あたしはそう言って裕くんの部屋を出た。