黙って俺のモノになれ【上】



「柊ー!先輩が呼んでるぞー」



4時間目に使った教科書等を机の中に納めていると、クラスメートの橘(タチバナ)くんがあたしを呼ぶ声が聞こえた。


たぶん成田先輩だよね…。



「橘くん、ありがとうございます…!」



「おう」



知らせてくれた橘くんにお礼をいい、廊下に出る。


すると、成田先輩が壁に背中預け外を見ている姿が目に入った。



「成田先輩…。お待たせしました…」



あたしが遠慮がちに声をかけると、成田先輩はあたしの方を向き、



「全然いいよ。じゃいこっか」



そう微笑んでくれた。


なんと言うか…成田先輩の笑顔はすごく安心できるんです…。



「どっから行こうか?」



そんな事を考えていると、成田先輩が声をかけてきた。



「えっと……」



よく分からないからどこでもいいんですが…………。



「って言われても分かんないか。ごめんごめん。じゃーついてきて」



「はい……」







こうして成田先輩に案内してもらうこと数分。