「柊ー!先輩が呼んでるぞー」
4時間目に使った教科書等を机の中に納めていると、クラスメートの橘(タチバナ)くんがあたしを呼ぶ声が聞こえた。
たぶん成田先輩だよね…。
「橘くん、ありがとうございます…!」
「おう」
知らせてくれた橘くんにお礼をいい、廊下に出る。
すると、成田先輩が壁に背中預け外を見ている姿が目に入った。
「成田先輩…。お待たせしました…」
あたしが遠慮がちに声をかけると、成田先輩はあたしの方を向き、
「全然いいよ。じゃいこっか」
そう微笑んでくれた。
なんと言うか…成田先輩の笑顔はすごく安心できるんです…。
「どっから行こうか?」
そんな事を考えていると、成田先輩が声をかけてきた。
「えっと……」
よく分からないからどこでもいいんですが…………。
「って言われても分かんないか。ごめんごめん。じゃーついてきて」
「はい……」
こうして成田先輩に案内してもらうこと数分。



