月曜日。
ピピピピピ--
規則的に朝を知らせるアラームを止め、身体を起こすあたし。
今日からいよいよ始まる…。
今日は確か成田先輩の日。
迎えに来る時間は皆固定で7時半だから、待たせないように準備しないと……!
急いで学校に行く支度をして………
「よし、できた………」
コンコン--
準備が終わったのと同時に部屋をノックする音が聞こえた。
「柊さん?おはよう」
さすが成田先輩…。
時間ぴったりだ…………。
……って、いけない。
早く行かないと。
「お、おはようございます…。今行きます…!」
そう言って玄関を出ると、成田先輩は笑顔を向けて
「じゃ行こっか」
優しくそう言ってくれた。
成田先輩、やっぱり1番優しい…。
もう既に少しずつ心を開いていた成田先輩に付いていきながらあたしは寮を出た。
「そういえば、もう誰かに学校案内はしてもらった?」
登校中、不意にそんな質問をしてくる成田先輩。
「いえ…」
「それなら、まだ分からないことも多いだろうし、今日のお昼俺が案内してあげるよ」
た、確かに、学校をある程度把握してないとこれから困るだろうし…。
そう思い、あたしは成田先輩のご好意に甘えることにした。
「よ、よろしくお願いします…!」
「うん、任せて」
それから他愛のない話をしていると、気づけばあたしの教室の前まできていた。
「ほら、柊さん。着いたよ」
あ、もう着いたんだ。
成田先輩話しやすくて、時間たつの早かった…。
「あの…ありがとうございました…」
「いいよいいよ。俺柊さんが自分の席行くまでここにいるから。行きな」
そう言われ、あたしは自分の席へと向かった。
自分の机に鞄をおいて、成田先輩の方を見ると笑顔で手を振っていたので、あたしは慌てて頭を下げた。