そんな事を考えながら、あたしは皆と一緒に学校を後にした。
そしてその夜、久々に我が家に帰宅したあたし。
1番に言うべきことと言えば……
「お母さん!あたし、聞いてないよ…!全寮制でしかも男子校だなんて……!」
もちろんこの事です。
「あら、心音おかえり!“元”男子校でしょ。いいじゃない、選り取りみどりで」
一方、お母さんといえば変なことを言っている…。
選り取りみどりって…そういう問題ではないんです、お母さん……。
すると、2階から裕くんが降りてきた。
「騒がしいと思って来てみたら、心音か」
「裕くん、久しぶりだね」
「別にそうでもないんじゃね?」
ま、まぁ家を出てから1週間ほどしかたってないけど…
もっと歓迎してくれてもいいのでは…?
あたしは家に帰れるのが嬉しくて仕方がなかったのに………。
明日には寮に戻らなきゃいけませんが…。
せめて家にいる時くらいはゆっくりしたいな…。
寮に戻るとまた窮屈な毎日が始まるし……。
「で、どうなの?桜河学園での生活は」
唐突にお母さんが聞いてくる。
どうもこうも……
「男の子しかいないから、大変だよ……」
「いい人いるんじゃないの?」
あたしは黙ったまま、首を横に振る。
お母さんは興味津々げに聞いてくるけど、残念ながらいません…………。



