黙って俺のモノになれ【上】



そんな事を考えながら、あたしは皆と一緒に学校を後にした。








そしてその夜、久々に我が家に帰宅したあたし。


1番に言うべきことと言えば……



「お母さん!あたし、聞いてないよ…!全寮制でしかも男子校だなんて……!」



もちろんこの事です。



「あら、心音おかえり!“元”男子校でしょ。いいじゃない、選り取りみどりで」



一方、お母さんといえば変なことを言っている…。


選り取りみどりって…そういう問題ではないんです、お母さん……。


すると、2階から裕くんが降りてきた。



「騒がしいと思って来てみたら、心音か」



「裕くん、久しぶりだね」



「別にそうでもないんじゃね?」



ま、まぁ家を出てから1週間ほどしかたってないけど…


もっと歓迎してくれてもいいのでは…?


あたしは家に帰れるのが嬉しくて仕方がなかったのに………。


明日には寮に戻らなきゃいけませんが…。


せめて家にいる時くらいはゆっくりしたいな…。


寮に戻るとまた窮屈な毎日が始まるし……。



「で、どうなの?桜河学園での生活は」



唐突にお母さんが聞いてくる。


どうもこうも……



「男の子しかいないから、大変だよ……」



「いい人いるんじゃないの?」



あたしは黙ったまま、首を横に振る。


お母さんは興味津々げに聞いてくるけど、残念ながらいません…………。