黙って俺のモノになれ【上】



「4番、奏夢」



「おう」



「5番、翔斗」



「僕、翔斗さんに伝えとくよ!」



「あぁ、そうしてくれると助かる。んで、最後は湊叶の順番だ。くれぐれもサボることのないようにな。サボった暁には…お前ら、分かってんだろうな?」



先生が怪しげな笑みで皆を見回す。



「分かってるよ。皆サボったりしないって」



「湊叶を除いて…だけどね!」



「まぁさすがに湊叶もやるだろ。なぁ?」



「……さぁーな」



桐沢くんは曖昧な返事を返し、



「じゃ、用終わったみたいなんで俺帰ります」



そう言って出ていった。


…あの人だけはまだ掴みどころがありません。



「ったく!湊叶ももう少し女の子に優しくすればいいのに!」



「…それお前も言えないんじゃ……」



「なに?奏夢!」



「いや、何もねぇよ」



一体何のお話でしょうか……。



「とにかく!月曜から頼んだからな、お前ら。じゃ解散してよし」



先生の言葉で皆が動き始める。


……あたしも早く帰ろう。


今日は1週間ぶりに家に帰れるし………。