黙って俺のモノになれ【上】



順番になったと言った優空くんに対し、先生は疑問を投げかける。


……順番、とだけ聞いても分かりませんよね…。


決めておけ、と言われたのに順番だなんて…。


そんな先生に説明を始めたのはやっぱり、成田先輩でした。



「俺が説明するよ。俺達だけじゃ決まらなくて皆で話し合った結果、交代でやろうって事になったんだ。その方が均等だし、まんべんなく柊さんと話せるしね」



そう言い終えると、成田先輩はあたしに微笑んだ。


え、笑顔がまぶしすぎです…先輩…!



「なるほどな。で、その順番は?」



「それはまだ決めてないから、またおいおい決めようって事になってる」



「よしっ!じゃぁ今から決めるか、その順番」



先生の突然の提案に驚くあたし。


い、今から決めるんですか…?


そんなあたしとは正反対に喜ぶ男の子達。



「先生!どうやって決めるの?」



「あみだくじでどうだ?」



「いいんじゃねぇの?平等だしな」



「俺は先生に任せるよ」



「俺も」



そんな中、いつもは会話に必ず入ってくる翔斗先輩の声が聞こえてこなかった。


そんな先輩をちらっと見てみると、ちらちらと時計を気にしていた。


……女の子との待ち合わせの時間が迫っているのでしょうか…?


すると、優空くんも翔斗先輩の様子に気づいたのか、先輩の元に寄り、何やら話をし始めた。


数秒後、翔斗先輩は顔をキラキラと輝かせ、室内から出ていった。



「おい、優空。お前何言ったんだよ」



2人の様子を見ていた朝霧くんが優空くんに問う。



「今度何かおごってくれるなら、女の子のとこ行っていいよって言ったんだよ!そしたら喜んで飛んでっちゃった!」



「そりゃ行くに決まってんだろ」



「いいもん、僕にも利益はあるし!」



「はぁ~…優空らしいと言えば優空らしいけどな」



仲がいいんだな、とそんな2人をあたしは横目にみながら先生の言葉に耳を傾けた。