「……い……お…い、おい!大丈夫か?」
朝霧くんの言葉で目を覚ます。
……あれ?あたし何してたんだっけ…。
「あ、あの…あたし……」
「心音ちゃん!大丈夫?よかったぁ、無事で。本当に心配したんだよ!」
「覚えてないかな?柊さん急に倒れちゃって…」
あ、そういえば……。
言われてみればそんな気もします…。
それより…………
「こ、ここは……?」
「ここは俺の部屋だ」
あたしの質問に答えたのは朝霧くん。
どうりで見たことないはずです…。
見たところ、この部屋にいるのは成田先輩、優空くん、朝霧くん、あたしの4人。
皆さんが揃ってなくてよかったです……。
「お前、もう平気なのか?」
「は、はい…。ご迷惑をおかけしてすいませんでした…!」
「ならいい。本当迷惑極まりないけどな」
重々承知してますが、さすがにそこまではっきり言われるとヘコみます…朝霧くん…。
「嘘つけよ!心音ちゃんが倒れた時、奏夢すごく焦ってたくせに!」
「それは俺も見たなぁ」