黙って俺のモノになれ【上】



「そいやー、誰がこいつ守るんすか?」



突然の朝霧くんの言葉。



「そいえば、先生そんな事言ってたね!僕がやるよ!」



「どうする~?おれ守ってあげたいな~」



「いや、それなら俺が柊さんを守るよ」



朝霧くんに続き言葉を紡ぐ皆さん。


そして気づけばあたしは6人の男の子たちに囲まれていました…。



「おい、俺を選べよ。な?」



「えー!奏夢なんかより僕を選んでよ!」



「おれが1番安全だよ?一緒に楽しいコトしよ~よ!」



「いや、お前が1番危ねぇだろ」



「俺なら不安にさせないよ?どうする?柊さん」



「ちっ、めんどくせー。なんで俺までこんな目に…」



…………ってなんであたしが選ぶことになってるんでしょうか…。


正直言えば、あたしは誰にも守ってもらいたくないんです…………。







こんなあたしの思いなど露知らず、自分を選んでくれることを今か今かと待っている皆さん。



「え、選ぶなんて…で、出来ません……!」



だけど、ごめんなさい…!


やっぱりあたしには選べません……。





が、それで許してくれるはずもなく。



「あ?無理とは言わせねぇよ?お前はどの道誰かを選ばなきゃいけねぇんだ。どうしても嫌だっつーなら俺が力ずくで…」



ちっ…力ずく…………………


あたしは一気に血の気が引くのを感じた。



「いや、それだけは止めてあげて。この子怖がってるじゃん!」



「そーだよ~。レディーには優しくしないと!奏夢くん」



見かねた優空くんと翔斗先輩が、朝霧くんに注意するが、あたしはそれどころではなかった。






…や、やばい、パニックで頭おかしくなってきた…。


足に力が入らない……。


そんなあたしをよそに言い合いをする皆さん。


「おれがやる~」



「嫌だ!僕がやる!」



「俺、どっちでもいい…」



「俺はやりたくないですけど…」



そんな皆の言い合いがよく分からないまま、あたしはそこで意識を手放した----