「そいやー、誰がこいつ守るんすか?」
突然の朝霧くんの言葉。
「そいえば、先生そんな事言ってたね!僕がやるよ!」
「どうする~?おれ守ってあげたいな~」
「いや、それなら俺が柊さんを守るよ」
朝霧くんに続き言葉を紡ぐ皆さん。
そして気づけばあたしは6人の男の子たちに囲まれていました…。
「おい、俺を選べよ。な?」
「えー!奏夢なんかより僕を選んでよ!」
「おれが1番安全だよ?一緒に楽しいコトしよ~よ!」
「いや、お前が1番危ねぇだろ」
「俺なら不安にさせないよ?どうする?柊さん」
「ちっ、めんどくせー。なんで俺までこんな目に…」
…………ってなんであたしが選ぶことになってるんでしょうか…。
正直言えば、あたしは誰にも守ってもらいたくないんです…………。
こんなあたしの思いなど露知らず、自分を選んでくれることを今か今かと待っている皆さん。
「え、選ぶなんて…で、出来ません……!」
だけど、ごめんなさい…!
やっぱりあたしには選べません……。
が、それで許してくれるはずもなく。
「あ?無理とは言わせねぇよ?お前はどの道誰かを選ばなきゃいけねぇんだ。どうしても嫌だっつーなら俺が力ずくで…」
ちっ…力ずく…………………
あたしは一気に血の気が引くのを感じた。
「いや、それだけは止めてあげて。この子怖がってるじゃん!」
「そーだよ~。レディーには優しくしないと!奏夢くん」
見かねた優空くんと翔斗先輩が、朝霧くんに注意するが、あたしはそれどころではなかった。
…や、やばい、パニックで頭おかしくなってきた…。
足に力が入らない……。
そんなあたしをよそに言い合いをする皆さん。
「おれがやる~」
「嫌だ!僕がやる!」
「俺、どっちでもいい…」
「俺はやりたくないですけど…」
そんな皆の言い合いがよく分からないまま、あたしはそこで意識を手放した----



