黙って俺のモノになれ【上】



「あと、翔斗さんめっちゃ頭よかったんだよ?」



驚くあたしたちを見て更にそう言う優空くん。



「優空。もういいから、俺の話は」



すると、翔斗先輩は今まで見た事のない真面目な顔でそう優空くんに言った。


……触れてほしくないお話だったのでしょうか…。


それにしても翔斗先輩、あんな顔もするんだな……。


そう思ったのも束の間



「皆おれの中学の時の話なんて面白くないでしょ~」



いつもの翔斗先輩に戻ってしまいました。



「でも!先輩…」



「さぁ、次は優空が言うの~?」



優空くんが何か言おうとした時、翔斗先輩がそれを遮るように言葉を発しました。


…………やっぱり少し翔斗先輩の様子がおかしいです…。


それにしても優空くんはどうしてそんなに翔斗先輩の中学時代の事を知っているのでしょうか…?



「優空は翔斗さんと同じ中学校だったっけ?」



そんなあたしの疑問を知ってか知らずか、朝霧くんが優空くんにそう尋ねた。



「そうだよ!翔斗先輩本当にかっこよかったんだから!なのに…」



「優空~!早く自己紹介しなよぉ~」



その後も優空くんは翔斗先輩の話をしようとしていましたが、その度に翔斗先輩に上手く話を変えられていました。


優空くんと翔斗先輩、同じ中学校だったんだな…。


しばらくして、優空くんは話すことを諦めたのか自己紹介を始めた。



「…僕はバスケ部。入学当初からレギュラーとして使ってもらってるよ!それと、ちょっとしたモデルもやってるんだ!って芸能科だから何となく分かるか。芸能科にも気軽に遊びに来てね、心音ちゃん!」