黙って俺のモノになれ【上】



「い、いえ…。大丈夫です…。教室でもこんな事があったので…!」



「それでも…やっぱりごめんね。じゃぁこの辺で改めて自己紹介でもしようかな」



成田先輩がここまで言うと、優空くんが不思議そうな顔で



「歩結さん!自己紹介ならさっきもしましたよね?」



そう言った。


……確かに。


どういう意味なんだろう…?



「あぁ、そうなんだけど。さっきはまぁ言わば名前と学年しか言ってないわけじゃん?だからもう少し仲良くなるために詳しく紹介しようかなって思って」



………なるほど。


じゃぁあたしは聞くだけでいいのかな…?



「あ、柊さんは聞くだけでいいから。じゃぁ俺からするよ?」



あたしは成田先輩の言葉に無言で頷きました。



「えっと、俺は今年から生徒会所属なんだけどその前はテニス部をやってたんだ。ちなみに次期生徒会長の予定。改めてよろしくな」



生徒会所属なんだ……。


先生が特進科から生徒会長選ぶって言ってたもんな…。


でも………やっぱりすごい………。


次期生徒会長なんて…。



「歩結がテニスやめるって言った時は驚いたけどねぇ~。あんなに上手だったのに~」



「確かにもったいなかったな」



成田先輩がしゃべり終えると、翔斗先輩と西宮先輩がそう言いました。


……先輩、テニス上手だったんだな。



「でも、歩結さん生徒会も様になってますし、結果オーライなんじゃないっすか?」



「まぁ俺が決めたことだし、後悔はしてないよ」