「と、まぁこんなもんだね。自己紹介も終えた所で皆で寮に向かおうか」



日向先生がそう言うと、優空くんたちが口を開いた。



「えぇ~?先生1人だけ自己紹介しないの?ずるくない?」



「俺もそう思う」



「たしかに~。優空いい事いうねぇ!」



「……早く帰りてぇんだけど」



結局優空くんの一言から先生も自己紹介をすることに。



「えぇ…1-A担任の日向 透瑠です。皆からは透瑠って呼ばれてるから柊さんも透瑠でいいよ?」



「そぉやって、自分を売るところ透瑠の悪い癖だぜ」



「先生ずるーい!」



「優空…お前はもう名前で呼んでもらってるだろ」



先生の言葉に皆が反応する。



「じゃ、じゃぁ、透瑠先生で…」



「うん、それでいいよ。俺は心音さんって呼ばさせてもらうね。大丈夫かな?」



先生から名前を呼ばれるのって変な感じです…。



「だ、大丈夫です…!」



こうしてあたしたちは寮へと向かいました。