黙って俺のモノになれ【上】



「おそいよ、翔斗」



「翔斗さん!また女の子ですか?」



「ごめんごめん!女の子と電話してたら遅くなっちゃって~」



「…本当懲りないな」



「だりぃ~……」



「翔斗さんみたいにはなりたくないな」



「奏夢~!それひどくない?」



「いや、本当の事なんで」



またまたあたしをよそに会話を始めるイケメンたち…。


……あたし、帰ってもよろしいでしょうか…?


そう思っていると



「はいはい、お喋りはそこまで。とりあえず皆自己紹介しよう」



日向先生が手を叩いて皆をしずめ、そう言った。



……じ、自己紹介…。


あたしの1番の苦手分野でもある自己紹介。


女の子の前でも緊張するのに、男の子ばかりの前ですることになるなんて…。


そんな事を考えながらもあたしは口を開いた。



「……ひ、柊 心音です…。今日転校してきました…。科目は普通科A組です…。ど、どうぞよろしくお願いします…」



言い終えるとあたしは小さくため息をこぼした。


早く帰りたいよ……!



「女の子可愛いー!」



「新鮮だな」



「こーいう純粋系な感じもいいよね~」



「女なんて皆一緒だろ」



「興味ねぇ…」



「まぁそういうなよ、湊叶。よろしくね、柊さん」