黙って俺のモノになれ【上】



「急にこんなとこ連れてきてごめんね。場所は別にどこでも良かったんだけど、ここが1番広いかなと思って。ここ、見てわかると思うけど進路指導室だよ」



日向先生はそう言いながら、奥の机がある方に向かって歩いていく。


あたしは先生を追いかける。



「寮の事は誰かに聞いた?」



「あ、はい…。玲弥くんたちに…」



「そっか。それなら話は早いね」



そう言って先生はにこっと微笑んだ。



「3階は1人部屋があるって聞いたかな?」



「……はい」



「キミも今日から3階に住んでもらうんだけど、そこには6人の男子がいるんだ。これも聞いた?」



今日慧くんから聞いた事だよね…。



「はい……聞きました……」



「実はその6人をここに呼んであるんだ。同じ階だし、頼れるヤツらだから。柊さんには紹介しときたくて。あいつらなら守ってくれると思うから」



「……こ、ここに6人の男の子が…く、来るんですか…?」



ただでさえ男嫌いなのに、見ず知らずの男の子が急に6人もくるんですか…?



「うん。朝話聞いて、早くあいつらに会わせなきゃって思ったんだ。嫌いなのにわざと会わせようとかではないからね。そこだけは勘違いしないでくれると嬉しいな」



先生に悪気があるとも思えない。


だから、何か先生に考えがあるんだろうと思う事にしました。