黙って俺のモノになれ【上】



あまり納得がいってないようだけど…


すみません…!


あたしには“くん”付けが限界です…。


それからというもの、玲弥くんは休憩時間の度にあたしに話しかけてくれた。


玲弥くんの好きなものや、嫌いなもの。


得意なことや、苦手なこと。


自分の話はするのに、あたしの話は全く聞いてこなかった。


そんな優しい玲弥くんに転校初日にも関わらず、あたしは少しずつ玲弥くんに心を開いていった。


この人なら、信用しても大丈夫かも…。


出会ったばかりでもあたしにそう思わせてくれるほど、玲弥くんには安心感があった。


あんなに男嫌いだったのに…。


あたしは不思議でしょうがありませんでした。








そしてお昼休み。


玲弥くんがもう1人男の子を引き連れてやってくる。



「こいつ、俺の寮の同室者。心音ちゃんとなら絶対に仲良くなれるから」



「どうも。玲弥と同室の溝口 慧(ミゾグチ ケイ)です!よろしくな」



そう玲弥くんと溝口くんが口を開く。



「あ、それと慧でいいから」



早速溝口くんと言おうとしていた口を閉じ



「け、慧くん…?よろしくお願いします…!」



と、言った。



「そう言えば心音ちゃん。寮の制度は知ってる?」



突然玲弥くんにそう聞かれたあたしは、黙ったまま首を横に振った。



「だよねぇ…。じゃぁ説明するよ!ご飯でも食べながら」