黙って俺のモノになれ【上】



たいていの男の人は少し断ると去ってくれた。


だから、今回も大丈夫だと思っていたんです。


だけど………



「えぇ今いないじゃーん!友達はほっといていいから俺らと楽しいことしようよ~」



耳にピアスをつけた人がそう言う。



「あ、あの…!本当に…!」



「いいからいいから!ほら、こっち!」



あたしが必死で答えても聞いてくれず、男の人たちは強引にあたしの腕を引っ張っていく。


腕をほどこうにもびくともしない力強さを感じて、あたしは一気に男の人が恐怖へと変わりました。


1度そう思ってしまうと、ほかの人もそう見えてしまって…


あたしは恐怖で足がすくみました。


………誰か、助けて……!!!!


そう思った時、ぐいっと後ろへひっぱられ、誰かの腕の中に閉じ込められる。


だけど、冷静でなかったあたしは



「や、やめて…!い、いや……!」



そう身体をよじりました。



「落ち着け、心音!俺だ!」



だけど、聞こえてきた声は聞き覚えのある声で…。



「……っ!い、一輝くん…!」



「悪ぃな。びっくりさせちまって」



「お兄さん?横取りは止めてくれるかな?その子は俺らが先に見つけたんだけど~」



すると一輝くんは男の人たちに一言



「こいつ、俺のなんで勝手にもってかれると困ります。……さっさと俺らの前から消えろ!!」



そう言って男の人たちを追い返してくれました…。