かっこよく言い始めた先輩だけど…。
みるみるうちに顔を赤くして
「遠慮なんてするな。お前がす…好きなんだ」
何とか告白終了。
そして最後は成田先輩。
「キミが好き」
先輩らしい、優しい告白だな…。
そう思うとなんだか微笑ましくなって笑ってしまった。
するとその後に
「反則だよ。…もう我慢できそうにないや」
何とも意味深な言葉を残して告白終了。
これで無事?6人の告白は終わった。
「はい!ありがとうございました。皆さん素敵な告白でしたね!それでは評価をまとめますのでもうしばらくお待ちください」
……出来るのかなって少し不安だったのに。
そんな心配なんて必要ないくらい、素敵な告白だった。
1番を決めるなんてもったいないくらい、本当に。
前に、告白した事があったのかな…?
それとも誰かを思い浮かべて言ったのかな…?
どちらにせよ…、こんな告白を受ける人は幸せだろうなって素直に思えた。
集計待ちの間、早く優勝者が知りたいような、あの告白たちに優劣をつけて欲しくないような、そんな複雑な気持ちがあたしの中をうずまいていた。
「お待たせいたしました!桜河1イケメンコンテストの優勝者を発表します!今回、1位に輝いたのは───────────」