黙って俺のモノになれ【上】



「うん、何だろうね」



「お待たせしました!それでは最後の対決を発表します。最後は…胸きゅん対決!」



………………“胸きゅん対決”?



「内容は簡単!今から残った6人に1人ずつ告白の言葉を言ってもらいます!とは言っても、あくまで仮定の告白なので、誰かを思い浮かべるもよし、理想の告白をするもよし、実際に昔言った告白を言うもよし。とにかく自己流の告白を披露してください!」



なるほど………。


なんだか凄い対決になりそう…。


そう思いながら中原先輩たちの表情を見てみると……。


………皆、不安そう…………。


確かに皆さん、告白とかしそうにない…かも……。



「そしてそして!これを生徒が採点するのは複雑だと思うんで、特別に女性教員3人が採点することとします!それでは最後までお楽しみください!」



女性教員って言っても…桜河にいる女性教員は若くない。


若くても30代前半…。


これは誰が優勝になるか本当に分からないかも…。


………けど、6人のうちの誰かで本当によかった。


とりあえずは…安心、かな…?


安心…なのかな……?



「順番は勝手ながらこちらで決めさせてもらいました。奏夢さん、優空さん、湊叶さん、翔斗さん、楓さん、歩結さんの順でお願いします!それでは行きましょう!」



真人が朝霧くんにマイクを渡す。


いよいよだ…この対決で全てが決まる…。


この6人の中の誰かに、1日をあげることになるんだ…。


不安や焦りで早まる鼓動を感じながら、告白に耳を傾けた。