と、笑顔を浮かべる叶愛ちゃん。
本当に優しいな…と思いました。
「あ、すぐそこにトイレあるし、ちょっと私行ってくるね!心音はそこで待ってて!」
そういう叶愛ちゃんにあたしは何の気なしに
「うん、待ってるね」
そう言いました。
今思えば…あたしもついて行けばよかったなと、そう思います……。
叶愛ちゃんがトイレに行ってしまうと急にあたりはがらんとする。
ここは屋台から少し離れた場所にあるから、友達同士というよりはむしろ……
カップルだらけです……。
目のやり場に困るな、そう思っていた時でした。
「お姉ちゃん、1人?可愛いねぇ!俺らと遊ぼうよ!」
突然近づいてきた4人組の男の人たち。
あたしは勇気を振り絞って
「と、友達と来てるので…!」
そう言った。
正直、男の人に声をかけられたのはこれが初めてじゃありませんでした。
叶愛ちゃんは可愛いし、男の人が寄ってくるのも無理はない。
だけど…この時は叶愛ちゃんがいなくて…。
早くどこかにいってくれ…その思いでいっぱいでした。



