黙って俺のモノになれ【上】



「俺、ずっと歩結先輩に憧れてて。正直戦うのとかすごく嫌なんですけど…。ここに立ったからには正々堂々勝負したいです」



「うわー。あの子、歩結先輩好きオーラ半端ないね。子犬って感じ?そう思わない?心音」



「うん、大好きで仕方ないって感じだね」



相変わらず少し毒舌だよね、慧は。



「けど、あーゆー人こそ意外とやったりすんだよねぇー!まぁ優空には勝てないと思うけどさ!」



そしてどこまでも優空くんが好きだね、恒太くんは。



「エントリーNo.7、1年生デザイン科代表黒野伶央!」



「正直自信なんて全くないけど、自分信じて頑張ってみます」



「春樹、お友達だよね?何か言わなくていいの…?」



「いらねーだろ。伶央はむしろそういうのは嫌いなはずだから」



そっか、そういう人もいるんだな…。


黒野くんとは喋ったことないし、よく分からないけど春樹が言うなら間違いなさそう。



「残るは3名!エントリーNo.8、1年生総合学科代表朝霧奏夢!」



「優勝すんのは俺しかいねぇ。心音、俺と過ごす準備だけしとけ!」



相変わらずの自信…。


最初はこの雰囲気に圧倒されてたのに…慣れって本当に恐ろしい……。



「恥ずかしいセリフをさらっと言いやがって」



新川くんも素直じゃないけど……



「けど、他に応援するやつもいないし応援してるから頑張ってこい」



実は優しいよね。


小さな声で朝霧くんには届いていないけど、きっと大丈夫。



「エントリーNo.9、1年生芸能科代表三浦優空!」



「優勝して心音ちゃんと過ごす!僕の目標はこれしかないです!!」



「優空ー!その意気だ!俺はお前だけを応援してっからなぁ」