黙って俺のモノになれ【上】



「エントリーNo.3、2年生特進科代表成田歩結!」



「ちょっと自分は場違いだったかなとか少し気後れしてます(笑)でも負けるつもりはないし、自分なりに頑張ろうと思います」



「歩結ー!お前なら大丈夫。応援してるからなぁ!」



中原先輩の熱い声援が飛ぶ。


それに軽く答えると、先輩はすぐに後ろに下がった。


控えめ…成田先輩らしいな…。



「エントリーNo.4、2年生普通科代表西宮楓!」



「…喋るのあまり得意じゃねーから一つだけ。優勝目指して頑張る」



「トップの名は伊達じゃないし、いつも通りやれば大丈夫だ。全力で頑張れ楓!」



安達先輩の応援に頷く先輩。



「楓はああ見えて熱いものは持ってるから。キミも見逃さないようにね」



右隣の安達先輩にそう言われ、あたしは頷きながら西宮先輩を見つめた。


確かに…先輩が何かで真剣に戦う姿はある意味レアかもしれない……。



「エントリーNo.5、2年生デザイン科代表内海翔斗!」



「絶対に優勝する。…なんて、ちょっと真面目に言ってみた~。楽しく盛り上げて頑張りまぁす」



「何でもいいけど…手だけは抜くなよー、翔斗!」



「あったりまえ~。全力でやるよ~」



「それだけ分かってれば何も言わないさ」



きっと最初の言葉が翔斗先輩の思い全て。


皆にはきっと伝わってないけど…


あたしにはちゃんと届きましたから。


頑張ってください、先輩。



「まだまだ続きます!ここからは1年生!エントリーNo.6、1年生特進科代表白石智也!」