黙って俺のモノになれ【上】



「そうだったんだ…!」



「ほらほら、そんなとこいないでさ。心音ちゃんは前前!!」



恒太くんにぐいぐい引っ張られ、最前列のど真ん中に…。


そして、あたしの左右に玲弥たちがズラリと並ぶという状況になった。



「それではイベントの概要を説明しまーす!内容はいたって簡単。今から彼らには3つの項目で競い合ってもらいます。ジャンルはバラバラ。得意分野もそうでない分野もあるかと思いますが、その全てが終了した時点で1番ポイントの高い人が優勝!と言うわけです!!」



真人の説明を聞く皆。


…やっぱり皆、お友達に勝って欲しいよね…!


…ってそんな事考えてる場合じゃない。


どう転んでもこのイベントの優勝者と1日過ごさなきゃいけなくなるんだ。


他の4人には申し訳ないけどあたしは、6人を応援させていただきます…!



「それでは最初に出場者の紹介をさせていただきます!それぞれ一言ずつ意気込みを聞かせてもらいましょう。エントリーNo.1、2年生総合学科代表岡崎颯斗!」



「負けるとかありえないけど…全力で頑張る。それだけです」



「あの先輩確か、すごいお金持ちの家の息子だよ」



さすが玲弥…よく知ってるな…。



「てことはいいとこのお坊ちゃんって事か。色々教育されてるんだろうし、中々手強そうだなぁ…」



慧の言う通りかも…。



「続いて!エントリーNo.2、2年生芸能科代表長谷川陽大!」



「こんばんわぁ。あんまこーゆー競走ってした事ないけどとりあえず、俺モデルの競い合いではあんまり負けたことないんでこの戦いも負けるつもりはないでーす」



あの優空くんでも一目置いてた先輩。


だけど…雰囲気が前の翔斗先輩と少しかぶってしまうのは何故だろう………。



「さすが芸能科トップ。ルックスもただものじゃないな」



ぽつりと春樹がそう漏らすくらい、先輩は本当にかっこよかった。


これならトップも納得だよね…。