黙って俺のモノになれ【上】







─────『それに、男性だとか女性だとか相手が…朝霧くんだから…お金を持ってるからってそういう風に人を見て判断する人を見るのは心が痛いから…。せめてあたしは平等な目線で人と付き合っていきたいんです…』






あの時とは状況も場面も違うけど、一輝くんと同じ男の子だからって皆を同じ見方で見るならそれはあたしも人を見て判断しているのと一緒。


だから…そうじゃないだろって、そう教えてくれたんだよね…?



「お前が俺らの事をどー思ってよーが俺は何とも思わねぇよ。けどお前は他の女とは違ぇんだって思ってっから。あんまり俺をがっかりさせんじゃねぇぞ!お前なら過去だろーが何だろーが乗り越えられる。俺はそう信じてる」



「奏夢、お前………」



「何だよ?」



「いい事言ってるけどお前ばっか喋りすぎ。俺にも喋らせろよ」



「は?お前が遅せぇんだよ!」



いつもの言い合いが始まったと思ったけど。


今日は違った。



「…まぁ今はそれでいいよ。心音、お前は自分に自信なさすぎ。もっと自己主張とかしてもいいんじゃねーの?何がお前をそうさせてるわけ?それがもし宮城のせいなら俺はそいつを許さない」



優空くん……。



「……心配しなくても俺らはお前を裏切ったりしねぇよ。じゃなきゃ護衛なんてだりぃもんやんねーし、こうやって一緒にもいねぇ」



桐沢くん…。



「だから言っただろ、柊。皆素直じゃねーかもしれないけどお前のこと心配してるから。1人じゃどうしようも出来ない時は俺らを頼ればいい」



西宮先輩…。