静かに話し始めたあたしの言葉に皆が耳を傾けてくれているのを確認したあたしは、そのまま話を続けた。
「そして、あたしが男子を避けるようになったのは。中学3年生の夏、先程のお友達…叶愛ちゃんとお祭りに行ったことが全ての始まりでした───────」
あたしはあの出来事を話した。
自分でも驚く程に、たんたんと。
だけどそれはきっと…皆が本気で話を聞こうとしたくれたから。
普段は賑やかな人たちだけど、真剣に話を聞いて受け止めようとしてくれる皆の姿にあたしは涙をこぼしそうになった。
1通り話終わった後。
やっぱり不安で皆の顔色を伺うように見回すと…。
それぞれ思うところがあるような表情はしているものの、あたしに対する苛立ちや呆れは全く感じられなかった。
その事が嬉しくて、安心からか今度こそ涙が頬を伝った。
「……心音。お前……………」
「お前、何泣いてんだよ。宮城が何をしたかったのかは俺にも分かんねぇ。けど、お前が俺らもそいつと同じかもって思ってんなら本当ただじゃおかねぇぞ」
あたしの涙にいち早く気づいた優空くんと朝霧くん。
「ちょ、奏夢。心音ちゃんは勇気出して俺たちに話してくれたんだ。何もそんな言い方しなくても……」
「いいんです、先輩。朝霧くんの言いたい事、分かりますから…」
きっと、朝霧くんはあたし自身が今日言ったことを思い出さそうとしてくれただけ。



