「じゃあ私、そろそろ行くよ!友達待たせてるし」
「うん。分かった」
「またね!皆さん、お邪魔してすいませんでしたっ」
最後にそう謝って、叶愛ちゃんは友達の元へ戻っていった。
「………とりあえず、お前に色々聞きてぇ事あんだけど?」
「うん。俺も」
取り残されたあたしたちの間には、何とも言えない空気が流れる。
でも…そうだよね。
男嫌いな事だけじゃなくて一輝くんの事まで出てきて……。
気にならないわけがない。
口に出したのは朝霧くんと優空くんだけだけど…皆の顔がそう物語ってる。
─────今がチャンスなのかもしれない。
ううん、むしろ今しかない。
そんな気がする。
「ここでは少し目立つので…。場所を変えませんか……?」
覚悟を決めたあたしは、静かに口を開いた。
「…じゃあ生徒会室に案内するよ。鍵、持ってるし…今は後夜祭の準備で誰もいないはずだから」
唯一全てを知っている成田先輩が、不安そうな視線をこちらに向けながらもそう言葉を発した。
きっと先輩は
“こんなタイミングでいいのか”って。
そう言いたいんだろうな…。



