黙って俺のモノになれ【上】


それはそうと…今あっさり会話してたけど桐沢くんがいる…。


こういう皆での行動は面倒くさがっていつも最初はいないのに…。


皆がわいわいしてる中、あたしは1人だけ涼しい顔をして歩いてる桐沢くんの隣に並んだ。



「桐沢くん」



そう呼びかけ、肩をぽんっと叩いてみる。



「……なに?」



「愛実ちゃんはもう帰ったんですか?」



「あぁ、ついさっきだけど。あいつ、今日1日『心音ちゃんに会えて本当よかったー!すごく可愛かったし…』しか言ってねぇ」



「ふふ。愛実ちゃんの方が絶対可愛いのにな…」



あたしのそんなつぶやきの後、



「おいっ。湊叶だけずりぃぞ」



「知らねーよ。ならこいつを会話に入れてやれ」



すぐに朝霧くんが寄ってきたから



“……お前の方が全然可愛いだろ”



そんな桐沢くんのつぶやきを耳に入れることが出来なかった。















「後夜祭って何があるんですか?歩結さん」



輪の中に戻ったあたしはふと翔斗先輩を見る。



「それ、おれも気になってたんだよね~」



「さぁ…?実は俺もよく知らないんだ。力になれなくてごめんな」



優空くんは他の人にバレないように警戒しながらも素を出してきてるけど…。