あいつも諦めかけていたのか、俺の声を聞いてぱっと頭をあげた。
────つーか俺…今なんて…。
しまった────────
咄嗟のことでつい素が…。
普段の生活でのこの状況ならバレてるかどうかは五分五分ってところ。
けど人恋しくて仕方ないであろう今の心音の状況を考えると、どんな人の声でも敏感に受け取るはず。
ってことは……、逃れようがない。
…普段の俺なら起こすはずがないミス。
けど、心音とはぐれて時間もたってたから気づかねぇうちにテンパってて…。
慌ててあいつの顔を見ると、その顔はやっぱり驚きを隠せないとでも言うような表情で。
───────────終わった
そう思った。
どうせ本当のユウはこんな奴だったって広めるんだろ?
そして周りの奴は態度を変えるし、お前もまた俺を警戒してふりだし。
……いや、振り出しならいい方か。
そればかりか俺の評判はガタ落ち。
嘘の優空を作り出してまで作った俺の人生はここでおしまいってわけだ。
ならもういいや。
どーせバレてんならこのまま行ってやる。
「急にはぐれんじゃねぇよ!心配させんなっ」



