黙って俺のモノになれ【上】



「…確かにそうかもしれないですね…」



「心音ちゃんってさ、たまに変だよね!」



「へ、変……?」



「あははっ!うそうそ冗談だよ!やっぱ面白いなー。心音ちゃんは!!」



「そんな事ないと思いますよ…。それはむしろ優空くんが変わってるんじゃ…?」



「もー、言ったなー!そんな事あるんだってばぁ!!!…っと、そろそろ行こっ!」



「はい!」



文化祭終了間近。


6人目となる優空くんとの時間がスタートした。













「あの…この中、少しだけ見てみてもいいですか?」



歩き始めにあたしは早速口を開き、優空くんにお願い。



「あー、うん。いいけど…心音ちゃんにしては珍しいね!…もしかして誰か興味のある人がいるの?!」



「興味のある人って言うか…優空くんが見たいなって…」



「えっ?僕?!嬉しいけどなんで急に?」



まさか自分だとは思わなかったのか、ひどく驚いている様子の優空くん。


だけど…それはここの出し物を見つけた時からずっと考えてた事だった。



「あたし、ここの学校で生活している優空くんしか知らないので…そんな優空くんがどんな風にお仕事してるのかなーって少し気になって」



「何だー!そんなの言ってくれればいつでも現場に連れていくのにー!!“僕の彼女です”って!!(笑)」



「か、彼女だなんてそんな──────」



「───俺、本気で思ってんだけど。信じろよ…心音……………」



突然。

優空くんの雰囲気がガラッと変わった。



「え…?」



それに動揺を隠せないあたし。



「なんてね!びっくりした?今の今度僕が初出演する事になったドラマのセリフの一部なんだ!」